Wallpaper Engine

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Wallpaper Engine (2016)
ゲームじゃないです。動くwallpaperですね。400円で驚く高性能。マルチモニターに対応してるという事で入れてみました。
これは銀河。ゆっくり回ります。

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audio responsiveの壁紙もあります。itunesのビジュアライザーが全画面で展開する感じですね。これはどこかの地球に似た惑星。月のように満ち欠けしながら衛星を伴って動きます。回りの重力場のような格子はピークメーターになっていたりして、凝ってます。

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これもaudio responsiveタイプの壁紙。シャボン玉が伸縮します。

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上から文字が降ってきて、まさにマトリックス。
デフォルトで幾つかの動く壁紙が入っていて、workshopにユーザーが作ったものが沢山あります。概ね日本語対応。それぞれセッティングで色や動きや位置変更も容易。ゲーム用途のパソコンなら負荷も感じません。windows7以降に対応しています。






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The Long Dark

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The Long Dark (2017)
しばらく前からアーリーアクセスでsteamにありましたが、面白そうなもののストーリーモードが無かったので見送っていた作品です。今回のアップデートでストーリーモードが実装されたので購入。独立系のデベロッパーの制作。制作したHinterland Studioのウェブサイトを見てみると2012年設立。バンクーバー島の荒野に本拠地があると書いてあります。九州ぐらいの大きさの島に人口75万人ですから、都市部以外は確かに荒野でしょう。そういう環境だから出来たゲームなのかも・・。
極寒の地でのサバイバル。敵は狼とか居るんですが、そんなのは避ければ済みます。飢えと渇きと寒さが死に直結するリアルさが売りです。吹雪の時に戸外に出ていようものなら長くもたずに凍死します。風が強ければ火も起こせません。廃墟や洞窟に潜んで天候が回復するのを待つしかありません。ところがじっとしてると今度は飢えと渇きが襲ってきます。水を得るには雪を溶かせば良いわけですが、生水で飲むと腹を壊します。沸騰させると飲み水として使えるわけですが、そのためには火をおこすさなくてはいけません。火をおこすためには木の枝を集めなくてはなりません。

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村の廃墟を漁って缶詰などの食べ物が手に入れば恩の時。それが尽きる前にうさぎを刈ったりして肉や毛皮を手に入れるわけですが、石を投げて気絶させるのがまた大変。そのために走り回っていると当然のことながら喉も渇くし腹も減る。一匹捕まえて腹を満たすわけですが、肉も水と同様に火を通す必要があります。また生で放っておくと腐ります。そのためにはまた木の枝を集めて火を起こして・・。結局肉で腹を満たしても、狩りで全部消費してしまいまた狩りが必要になる状態。毎日がこんな感じで、生き抜くために日々飢えと渇きを満たすのが精一杯で本来の目的に向かってなかなか進めません。弓とか銃が手に入ればもう少し楽になるかも。

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凍結した沼地に生えている蒲の穂。そのまま食べられるし腐らないのでとても有り難い食材ですが、いかんせん腹が一杯になるほど生えてません。このゲームは計画的に行動する事を要求されます。時間や天候を考えて動かないと、荒野での凍死が待っていて、無理矢理な強行軍は自殺行為です。三画面対応。5760x1080の画質最高設定で50fps前後と普通に遊べます。三画面にするにはゲームの設定画面でfovを変更する必要があります。概ね130度くらいにすると丁度いいようです。





数日前には三画面化のスレッドが無かったので諦めていたんですが、今日見たらWSGFに三画面化のスレッドがたってました。fovも変更できます。
まずfovの設定。
Engine.ini に下の二行を加えるだけ。

[/Script/Engine.LocalPlayer]
AspectRatioAxisConstraint=AspectRatio_MaintainYFOV

三画面化はフルスクリーンでは不可。ボーダレススクリーンで出来ます。私の環境ではボーダレスにすると設定画面でマウスが左モニター内に固定されてしまうのですが、ゲームが始まれば特に不具合はありません。

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序盤のヘルヘイムを革の向こうに眺めるところです。

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ヘルヘイムに至る門の前です。
5760x1080の画質最高設定で、概ね40-60fpsでマルチプレイでなければ普通に遊べるフレームレートです。







RIME

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RIME (2017)
スペインの独立系デベロッパーによる難易度低めのパズルゲーム。発売まで4年と色々紆余曲折があったようです。見たとおりの水彩画のようなグラフィックですが、光と影、反射の表現が綺麗です。アンリアル4エンジンなので三画面は無理かと思っていたら、デフォルトで対応していました、嬉しい。ただし5760x1080の最高画質設定にすると、10-30fps程度と激重です。シビアな動きを要求されるゲームではないのでこれでも大きな不便はなく遊べますけど、SLIが効いてないか最適化不足の印象です。
お話は難破してたどり着いた島々を探検する話です。建物の雰囲気から地中海の島のようですが、題名がrime (霜)。今のところ関連が分かりません。戦闘はないし音楽は癒し系なのでのんびりやるのに良さそうです。

各種ネタバレ等があるので、終わらせていない人は閲覧注意です。







最初に物語のバックグラウンドを知っておくと分かりやすいので、まずそこから
北欧神話をベースにした、統合失調症に焦点を当てた意欲的な作品です。
統合失調症というのは、自身の考えや感情や行動、知覚などが一つにまとめられない状態のこと。ある目的に沿った、一貫した思考や行動をすることは、実は健常者でもあまりできないことがあります。とりわけストレス、不安、身体疾患の時などには、こうした統合機能は上手く働きません。その自分自身を統合できない状態が継続するのが、いわゆる統合失調症です。
己の思考は自分の考えとして当たり前に認識できるわけですが、統合失調だとそれが出来ません。自分の思考なのか他人の思考なのか分からなくなってしまいます。そうすると誰かが心に入り込んでいるように感じたりするわけです。
また、見えたものを非論理的に再構築してしまって、妄想という形で全く無関係のものを結びつけたりします。その過程で見えないものが見えてしまったり、聞こえない声が聴こえてしまったりするわけです。
状態は良い時と悪い時があって、悪い状態だと完全に混迷状態になり、感覚や正常な意識は遮断され無反応な状態になります。またこの時のことは本人にも記憶がありません。また良い時は論理的な思考も普通にできます。病状にも起伏があるのです。

この作品でも、ルーン文字が空中を舞っていたり、見えないものがフォーカスすると見えてきたりします。また幻聴のように誰かがずっと喋っています。これは上と下に字幕が出ます。
下の字幕は、父親や恋人の過去の発言だったりしますが、主にもう一人のセヌア本人、"過去のセヌア" の台詞でしょう。
上の字幕は、自分をまるで映像のように第三者的に見て解説している本人の中の離人症的な台詞のようです。

登場人物は、主役の統合失調症を持つセヌア。同じ病を持つドゥルースという名の学者。族長の息子で恋人のディロン。セヌアの父ジンベルと母ガレーナです。主人公らは、ケルト人でケルト神話の中で生きている人たちです。ケルト人には人頭崇拝の風習がありました。人の頭部に魂が宿ると信じていたのです。ケルト人の戦士はウォードレイダーと呼ばれ、藍で顔を青い化粧を施し石灰で髪を固めています。勇気を示すために防具は基本的に着けません。ケルトは今のイギリスや南ヨーロッパのあたりですね。一方、北欧神話を信じる北の民 (バイキングとしておそれられていました) は今のフィンランドなどがあるスカンジナビア半島を中心とした北ヨーロッパの人々です。主人公が属するクランの信じるケルト神話と北の民の信じる北欧神話では神々も異なります。ちなみにケルト神話の主神はトゥアハ・デ・ダナーン、北欧神話の主神はオーディーンです。
ケルト人は北の民に度々襲撃され焼き討ちにあいます。奴隷として捕らえられ、北の民が信じる北欧神話の神々への供物として凄惨な殺され方をしました。
物語の舞台となる北欧神話では、9つの世界があると信じられていました。そのうちこの作品で舞台になるのは氷の国ニブルヘイム、スルトが支配する炎の国ムスペルヘイム、ロキの娘ヘラ (ヘル)が治める死者の国ヘルヘイムです。ニブルヘイムとヘルヘイムの間には川が流れ、黄金の橋が架かっています。

以上が大まかなこの物語の背景です。



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イントロダクション。主人公セヌアや恋人ディロンはケルト戦士として北の民と戦ってきましたが、恋人ディロンは拉致され生贄にされてしまいました。恋人を殺されたケルト人のセヌアは、北の民の信じる北欧神話の神々に囚われている彼の魂の救済のために北の民の地へと単身乗り込みます。過去のセヌアの声が聴こえます、これが闇の奥に向かう最後の旅だと。この冒険譚がセヌア自身の心の中の闇を克服するための精神的な戦いであることを示唆しています。

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川の向こうにロキの娘ヘラ (ヘル)が治める死者の国ヘルヘイムが見えます。ここに恋人ディロンの魂が囚われているのです。北欧伝説によると手前にギャラルブルという名前の黄金の橋が架かっています。

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ドゥルースという名の学者の幻影がセヌアの目の前に現れます。セヌアと同じケルト人です。北の民に捕らえられ奴隷として扱われた上、学者であるため拷問を受けその過酷さから精神を病んでしまい「老いた愚者」と呼ばれています。北の民が他の部族を襲撃をした際に放った火に自ら飛び込んで北の民の手から逃れ、焼けただれて瀕死だった彼は荒野でセヌアに助けられました。その恩に報いるためにドゥルースは旅の導き手としてセヌアに助言をすることを一生の使命と考えています。また、セヌアはこのドゥルースから北欧神話を学び、その体系を自分の心の闇や幻覚・妄想と結び付けました。このため、今回の物語の舞台は北欧神話になっているわけです。セヌア自身はこれを知識でなくセヌアの世界にドゥルースが撒き散らした闇としても認識しています。

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ヘルヘイムに至る門。描かれているのは死者の国ヘルヘイムを支配するヘラ (ヘル)の姿です。腐敗のため体の左右で色が違います。半分は黒く、半分は肌の色と神話では表現されています。恋人ディロンの魂はヘラに捧げられた生贄です。ですから魂を取り戻すためにセヌアはディロンの魂に変わる何かとの交換交渉をヘラとしなくてはなりません。

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ヘルヘイムに至る門を開けるには、北欧神話の主神オーディーンの斥候であるワタリガラスの幻惑の神ヴァルラウンと炎の国スペルヘイムを支配する炎の神スルトを倒し、その印 (血)を手に入れる必要があります。

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幻惑の神ヴァルラウンは、闇の恐怖のメタファーです。セヌアはケルトの荒野で一度この闇の恐怖と戦って負けています。今回は老いた愚者ドゥルースがセヌアに助言をします、闇の恐怖は自分の中にあると。セヌアはこの助言を受けて闇の恐怖を幻惑の神ヴァルラウンとして認識します。そして勝利しヘルヘイムの門を開けるための印の一つを得ます。

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ヘルヘイムの門を開けるためのもう一つの印は、炎の神スルトの血です。自分の世界を徹底的に破壊しろ、そして新しく生まれ変わる事で新たな視点で世界を見ることが出来るのだと老いた愚者ドゥルースが言います。炎を駆け抜け、恐怖に目を曇らせなければ、世界や他者は明確に見えると。

物事の見え方は実は人それぞれ違います。統合失調ではそれが大きく違っていてそれが疎外感に繋がる悪循環に陥ります。自分が信じていた自分が全く間違っていたら、人は自分の存在意義、生きている意味が分からなくなります。そういった精神的な死をセヌアは今まで何度か経験しています。

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セヌアは時々景色の中に亡くなった母親を見出します。母ガレーナは巫女で冥府や霊魂をみることが出来、世界をつなげる糸を見ることをセヌアに教えました。これは統合失調の遺伝的素因についての言及でしょう。

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父親から邪悪の烙印を押され部屋にほぼ監禁され外出もままならなかった主人公のセヌアにとって、恋人ディロンが唯一の希望でした。そのディロンは北の民の襲撃で囚われの身となり、神への生贄として殺されてしまいます。父親からはこれもセヌアの内なる邪悪のためと言い放たれます。死よりも悪い永遠の苦痛からディロンの魂を救うには、彼の首を運ばねばなりません。

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セヌアは2つの印でヘルヘイムの門を開け、黄金の橋を渡って恋人ディロンの魂が囚われているヘルヘイムへ向かいます。ヘルヘイムの入り口で恐怖が巨大なヘラという形を取ってセヌアを襲います。持っていた剣は打ち砕かれてしまいます。剣がなくてはヘルヘイムの神々と戦うことが出来ません。さて、セヌアの見ているこの現実が歪んでいると断じる事が出来るでしょうか。正常だと思っている皆の現実も程度の差はあっても歪んでいる可能性がある事に思いを馳せる必要があります。

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剣を失ったセヌアは恋人の戦士ディロンに導かれ、大きな木にたどり着きます。そこはセヌアとディロンが初めて出会った場所でした。その時セヌアはディロンの剣技を見ながら、彼がいとも容易く世界を至福に包む様に感嘆したのを思い出します。ディロンの見よう見まねで始めた剣の舞でしたが、セヌアの他人には見えない模様や形、動き、直感でディロンも驚嘆する素晴らしい戦士へと成長していきます。厳しい訓練を続ける中、セヌアとディロンは恋に落ちます。その思い出の大きな木の虚にオーディーンによって鍛え上げられたグラムという剣が封印されていました。ただ、それは砕け散っており破片を集めなくてはなりません。

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剣の破片を探しに死者を弔う墳墓の迷宮に入っていきます。ディロンの声を頼りに迷路の中を進んでいくとそれは罠でした。暗闇の中にセヌアの父が居ます。セヌアの父は蔓延した疫病はセヌアが原因であり、セヌアの中の腐敗は自分を通して神だけが直せる、だから家に留まれと強く命じ、セヌアを部屋に閉じ込めようとします。これは引き寄せながら拒絶するいわゆるダブルバインドで統合失調の一因ともなる最悪の家庭環境です。

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剣の破片を探すために次に向かったのは、腐敗した川に沈んだ村落でした。腐敗臭はセヌアだけに感じられるもので、セヌアのクランで疫病が蔓延した時も、セヌアの警告は最初笑い飛ばされただけでした。次々と人々が死んでいった時、誰も笑わなくなりセヌアの警告を感謝するどころか彼女が疫病の原因だと皆は考え始めたのです。統合失調でない普通と思われている人々も恐怖から自分たちの物語を作り上げてしまうのです。

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次の剣の破片は、ヘルヘイムの大広間にありました。過去と現在を行き来して道を切り開いていきます。父ジンベルと過去そして恋人ディロンと未来、この2つの現実がセヌアの魂を引き裂きます。恋人ディロンがセヌアに諭します。ディロンの父は盲目の族長でした。盲目の人にとって光も闇も理解できません。闇の恐怖を消すために盲目になるべきだろうか。悪夢はセヌアの才能に対する代償かもしれないと。

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最後の剣の破片を得るための最後の試練は真の闇でした。得体の知れない邪悪なものが這い回る暗闇をディロンの誘導でセヌアは進んでいき出口にたどり着きます。これは病気による恐慌状態からディロンの助けで抜け出せた事の隠喩でしょう。

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恋人ディロンの導きで破片を集めたセヌアはついに神も倒せるグラムの剣を大木の虚から引き抜きます。再びセヌアの父親が立ちはだかります。疫病もセヌアの愛する母の死もセヌアが原因であり、お前の手は血で染まっていると。

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疫病で苦しんで死んでいった人たちの魂が腐っていく死者の海の中をセヌアは進みます。その中にはセヌアの愛する母親も居ました。父ジンベルは母親ガレーナの自殺を仄めかします。また父親を疫病で亡くした恋人ディロンもセヌアを恨んでいると父ジンベルは断言します。しかし、もちろんこれも父親の悪意のある嘘から作りあげられた世界でした。

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セヌアは思い出します。母と同じように闇が手を出せないところへ行くことを決めた夜のことを。恋人ディロンは嘘つきで毒を吐くだけのセヌアの父ジンベルでなく自分を信じろと訴え、自殺を思い止まらせます。

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恋人ディロンの導きでグラムの剣を手に入れたセヌアは、決して降伏しないと彼に誓いました。これは過去の父との家庭環境の克服であり、恋人との未来への旅立ちでもあります。セヌアに必要だったのは少しの助けだけ、少しの希望だけだったのです。それがセヌアに生きる力を与えました。

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セヌアはヘルヘイムの中心部へと向かって行きます。地下深くに父親の化身である怪物が待っていました。ジンベルはセヌアにとって父でなく、父の成り果てた怪物であり、神々の背後に潜んだ悪の手だったことが明らかになりました。グラムの剣でセヌアは彼を倒します。

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化物となりはてた父を倒し、山頂へ向かうセヌアの前に鏡が置かれています。語り手だったもう一人のセヌアの声がそこから聴こえてきます。

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もう一人のセヌア、闇と戦い闇に囚われてしまった "過去のセヌア" は、この先に進まないようにセヌアを引き止めます。セヌアは"過去のセヌア" を振り切って山頂へ向かいます。

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山頂ではセヌアの母ガレーナが磔になって火あぶりにされています。

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父ジンベルが後ろからセヌアにささやきます、神々が俺の手を通してお前の母を救ったと。セヌアはその父の嘘を見破り、母を殺したのは父であり、神を騙り、闇を作り出してその影に隠れて皆を苦しめたのは父親だと喝破します。

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ヘルヘイムを治めるヘラとの最後の戦いです。ヘルヘイムに至る扉に描いてあったように、左右の半身で色が違います。ヘラを倒して父の作り出した闇の恐怖に終止符を打つのです。

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化け物が次々と現れてきます。永遠に続くかと思われる戦いですが、ある程度倒すともう戦わなくていいと言う台詞が聴けるようです。エンディングには変化がありませんが、実績の一つになるかもしれません。

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セヌアはついに力尽きます。恐怖も憎悪も無くしたセヌアにヘルヘイムの主ヘラは静かに剣を貫き通します。

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横たわるセヌアに恋人ディロンが語りかけます。死を恐れるな、逃れようとすれば影は伸び闇に囲まれる。正面から死を見据えて恐怖を振り払うことで自身の闇から足を踏み出せるんだと。

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ヘルヘイムの主ヘラは、闇に取り込まれてしまった "過去のセヌア" でした。すなわち闇は自分自身のなかにあったのです。ヘラは、ディロンの首を抱きかかえ涙を流します。そして首を海に投げ入れます。"過去のセヌア" であるヘラがセヌアに語ります。「自然を美しいと感じ、毎日が新しい物語である子供のような視線で世界を見直して欲しい。そしてその美しさは常に私達の近くにあって再び見られる人を待っていることを忘れずに居て欲しい」と。

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"過去のセヌア" が言います。「私の物語はここで終わり。私にはこの先を見ることはできなから。」 何故この先を見ることが出来ないかというと、"過去のセヌア"が経験した物語はここまでだからです。そしてこの先の新しいセヌアの物語には"過去のセヌア"は存在しえないからです。「友よ彼女と一緒に行って。これはあなたが立ち会うあなた自身の物語となった。さようなら」そう言い残して、恋人ディロンの魂と一緒に "過去のセヌア" は海に還っていきます。こうして語り手としてセヌアに寄り添っていた"過去のセヌア"の物語は終わりました。
そして、ここから新しいセヌアの物語が始まるのです。



これはセヌアの心の中で起きた、滅び (神々の黄昏 ラグナロク) とそれに続く再生の物語です。失うことでしか得られないものがあるのです。自分の世界を徹底的に破壊することでのみ、新しい視点で物事をみられるようになるということです。新しい視点とは最後にヘラが言った世界をあるがままに見る「子供のような視点」ですね。
ラグナロクではスルトの炎で全てが焼き尽くされ大地が海に沈みます。静寂だけが続く期間が長く続いた後、波が立ち始め大地が海から浮かび上がってきます。そこは緑の美しい大地でした。
ヘラとなった"過去のセヌア" が恋人ディロンの首ととともに海に還ったのも、このラグナロクの入れ子構造になっています。
セヌアは戦いに敗れるたびに右半身が腐って皮膚が黒くなっていきます。これは左半身が黒く焼け爛れた死の国の主ヘラと逆になっています。物語後半で出てきたようにセヌアと"過去のセヌア"が鏡合わせだったからでしょう。ヘラの半身が腐敗でなく焼け爛れた状態で黒くなっているのは、ラグナロクによりスルトの業火に焼かれた事を示すのと同時に、老いた愚者ドゥルースが言う「スルトの炎を生き延び、恐怖を克服して自らの闇から逃れた」事も示唆しているのでしょう。
"過去のセヌア" の「ここは私の物語がかつて始まった場所。だから物語はここで終わらなければならない。私にはこの先を見ることはできなから」 というエンディングの台詞から、この闇との戦いは輪廻のように繰り返されていたものと推測できます。そして今回初めてセヌアは闇に打ち勝ち、"過去のセヌア" が居ない新しい物語へと進んでいくことになるのです。そしてこの先の語るべき物語とは、プレイヤーのあなた自身の人生の物語なのだというメッセージでゲームは終わります。



<北欧神話の部分はかなり省略しました>

ヘルヘイムに至る黄金の橋ギャッラルブルーを守っているのは、神話ではモーズグズという巨人の少女です。

グラムという剣。オーディーンからシグムントへ与えられた後、息子シグルズに受け継がれた。石や鉄も容易に切り裂いたといわれている。オーディーンがりんごの大木にこの剣を突き立て、引き抜くことが出来た者に与えると言ったという故事があります。

そのシグムントの息子である、恐れを知らぬ戦士シグルズの英雄譚。シグルズは、伝説の竜をこのグラムの剣で倒しました。また茨に囲まれ父オーディーンの罰で永遠の眠りにつかされた戦乙女ブリュンヒルデを目覚めさせます。これはグリム童話の「眠れる森の美女」や「茨姫」の原型のようですが、病気により混迷に陥った主人公セヌアをディロンが導いて覚醒させたことに通じます。

ティルヴィングというスヴァフルフラーメ王の命によってドヴァリンとドゥリンという二人のドワーフよって鍛えられた剣。ドワーフたちはこの剣に呪いをかけました。剣はアンガンチュールが引き継ぎ、アンガンチュールとともに埋葬。その娘である盾持つ乙女のヘルヴォルが亡き父を呼び出し、ティルヴィングを求めました。父は剣が呪われていると警告したが、最後に折れて娘に譲り渡してしまいます。呪われた剣を娘に渡すという過ちを犯したのです。父の過ちが彼の娘に呪いをもたらしたという意味で、ヘルヴォルはセヌアに似ています。

盾持つ乙女=戦乙女=ヴァルキリー = 日本ではワルキューレとして定着しています。
恐れを知らぬ戦士シグルズ = 竜殺しのシグルズ。ドラゴンスレイヤーの一人です。日本ではジークフリートの呼び名が知られています。



<おまけ>

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最後に私の妄想を一つ。これは、恋人ディロンの写真を上下反転しただけなんですが・・
この人、現代人みたいに見えるんですが・・クルーカットだし、腕に文字らしきタトゥーがありますが、ケルト人は文字を基本的に使わないですし、使うとしたらシンプルな直線だけで構成されたオガム文字でこのタトゥーとは全く異なります。そうすると主人公セヌアが中世のケルト人戦士だという設定すらひっくり返ってしまいますが、どうなんでしょう。



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